「……でも本当に嫌なら無理しないでね、その時は私からもお父さんに言うから」
「大丈夫だってー!心配しすぎ!とりあえず今日は美味しいの食べておいで!」
笑ってみたけどひきつってないかな。
咲は半分納得が言ってない様子で頷いた。
本当に良い子……本当の姉妹みたいな関係になれて嬉しいのに。
自分の部屋に戻ると、スマホに着信がきているのに気が付いた。
〝神城天馬〟
その名前をみてドキッとした。
天馬くんから連絡がくるのは初めて。
掛け直そうか悩んでいると、再び天馬くんから電話が着た。
「は、はい!」
思わず声が裏返ってしまった。
『ちひろ?今なにしてんの?』
天馬くんの声を聞いて、なぜかほっとしてる自分がいる。
「なにって……家にいる」



