「ちひろ、いつまでそこにいる?着替えてこいと言っただろ」
義父が新聞に目を向けたまま、私達にそう言い放つ。
「えっ別にいいじゃん!お姉ちゃんすごい似合ってるよ!?」
「ダメだ、もっと落ち着いた色じゃないと。逆に咲は派手なものが似合うからな、目を引くようなデザインの服を着なさい」
「えー!?」
咲は太陽、私は月ってこと?
邪魔だから陰の存在でいろってことなのかな。
「あの……お母さんに結婚の事聞いたんですけど。私を早くこの家から出したいんですか?」
「……なんだ急に?」
義父は眉をひそめてこちらに目線だけ向けた。



