うそ……。
でももしそうなら……!
「佐々木さん!それはどんなバッグでした!?」
「えーっと、確か黒の丸くて小さいショルダーバッグだったような……」
「それ私のです!」
咲は仕事の時いつも荷物が多いから、あまり小さめのバッグは持っていかない。
「仕事の時はだいたいプラディのトートじゃん!」
咲が強く言うと佐々木さんは動揺していた。
「その時はもう出る時間だったし、玄関に置いてあったから咲のものだと思ってたんだよっ」
「もうっ!……って、準備が遅い私も悪いよね……佐々木さんのこといつも焦らせちゃって……」
「すみません、やっぱり私が間違えてちひろさんのバッグに入れてしまったんだと思います。時間がなかったので近くにあったバッグが咲のものだと思い込んでいました……」
俯く佐々木さんを見て、私たちも静まり返る。



