少しの沈黙のあと、麻衣ちゃんが私の目の前にきて「これからもっと仲良くしよーよ!」と微笑まれた。


「あ、うんっもちろん!」


「同じクラスだけどあまり話したことないもんね!改めてよろしくね!?」


麻衣ちゃんの気さくな性格にほっとした。


こんな私を受け入れてくれてありがたい。


天馬くんにふさわしくないって言われると思っていたから。


心強い味方ができたかな。




その後ふたりとLINEを交換して教室に戻ることにした。


戻るとき麻衣ちゃんが先に歩き、私はその後ろを歩いていたら、天馬くんが私の耳元に顔を近づけてきたのでびっくりした。


「これからよろしく、奥さん」


「え!?」


「さっき言いそびれたから」


さらっとそういうことができる天馬くんは、やっぱり女慣れしているのかも。

そしてモデル体型の天馬くんの隣に並ぶのってなんか恥ずかしいな……。