「天馬くんどうし……」
ぐいっと肩を掴まれ、正面から抱きしめられた。
一瞬にして天馬くんの香りに包まれる。
「よかった……」
「え?」
「俺のせいでちひろが……ほんとにごめん……」
さっきのことまだ気にしてるんだ……。
「気にしないで、なにも起こらなかったんだから。それに天馬くんが来てくれたじゃん」
「いや……乱暴にされてただろ、あいつらに……全部俺の責任だし」
「怖くないって言ったら嘘になるけど……結果的に天馬くんの過去も知れて私は嬉しかったよ」
ばっと離れて私の顔を見つめてくる。
「ちひろって……どこまで強いの?」
ふっと笑いながら、天馬くんの手の甲が私の頬に触れる。



