「じゃあ……そろそろ解放してもらっていいっすか?早くふたりきりになりたいんで」
そう言って少し強引に私の肩を抱き寄せる。
「悪い、気が利かなかったな。送ってやるよ」
笹島さんは私たちを家の近くまで送ってくれた。
車の中では天馬くんの中学の頃の話で盛り上がり、終始笑いが絶えなかった。
天馬くん、学校も行かないでどんな中学校生活を送っていたんだろうって思ってたけど、笹島さんは思ってたよりも悪い人じゃなかったし、私的には好印象だった。
笹島さんに別れを告げ、車から降りると辺りは暗くなっていた。
そういえば……咲心配してるかな……。
そんなことを考えていると、隣を歩いていた天馬くんが突然立ち止った。



