「足のきたねぇ女よりこの子の方がいいんだけどなぁ」
「でもダメージ食らうのはこっちっしょ、天馬の女なんだから」
「こうなったらどっちも連れてく?」
三人でなにやら話し合っている。
この隙に逃げたい……。
でも男の足には敵わないし追い付かれたら……。
ふと辺りを見渡すと、さっきいた親子もいなくなっていて。
私たちがもめていたからびっくりして帰っちゃったのかな。
咲に会うから人気がない公園を選んだけど失敗した。
これじゃ助けも呼べない。
その時、「咲!」と公園の入り口から叫び声がした。
佐々木マネージャーだ!
車のドアを開けて「早く来い!」と叫んでいる。
私は咲の手を引っ張り、走り出した。
「お姉ちゃん!佐々木さんのこと呼んだの!?」
「そう!咲になんかあったらやばいから!」
こういう時って数十メートルくらいの距離なのに、すごく遠く感じる。



