「何言ってんの?謝らなきゃないのはこっちの方だよ。お父さんのあの言い方……私も幻滅した。それにお姉ちゃんにはずっと我慢させてたんだよね……」
「咲、それは違うよ?私は咲がいたからあの家で頑張って来れたんだから」
それを聞いた咲は微笑みサングラスを外した。
「天馬とはね、私からお願いして付き合ってもらったの」
「え?」
「本当は断られたんだ、誰とも付き合う気ないって言われてたんだけど、私が諦められなくて無理させちゃった」
「無理……してたわけじゃないと思うけど」
「ううん。ずっと心の中にはお姉ちゃんがいたんだよね」
「ごめん、それで咲には話しておこうと思って……」
「うん、昨日全部聞いたんだ。お姉ちゃんと天馬が出会った時の事、そして天馬の気持ちも」
笑って話してくれているけど、少し寂しげで。
天馬くんのことはまだ吹っ切れてないはず。



