天馬くんは危険です!〜イケメン男子と政略結婚〜



私と天馬くんの席は離れているから、ちょうどよかったかもしれない。

朝のSHR中、ずっと睨んでくるんですけど。


「えっ天馬くん私の方見てない?」
「わかるーっなんかこっちチラチラ見てるよね!?」


近くの女子の声が弾んでいる。


光くんやっぱりあのこと言っちゃったのかなぁ。


怖かったから、休み時間は一人にならないよう常に瑠実か麻衣ちゃんと一緒にいた。


おかげで天馬くんは不機嫌な感じだったけど特に何も言ってこなくて。


視線はすごかったけど。


不思議だなぁ、この前まで目も合わなかったのに。


帰りの挨拶と同時に私は教室を飛び出した。


天馬くんには〝先に帰る。心配しないで〟とだけメールして、逃げるように学校を出た。


だって絶対家に帰るなって言われそうなんだもん。


でもそんなわけにはいかない。


家族には話しておきたいし……特に咲のことが気がかりだったから。