「そういうこと。だからわりぃけど……もうちひろのことは諦めて」
「そんなすぐに納得できない。天馬のことだから、またちひろちゃん傷つけるんじゃないの?」
「昨日あれから話し合ってちひろにもわかってもらったし。もう光にも心配かけることしねぇから」
「……他の女は?ちゃんと切ったの?」
ドキッとした。
そうだ、天馬くんの周りには可愛い子がいっぱいいて……。
「んなの最初から眼中にない。ちひろしか女じゃねえし」
「ははっ、すげーな。今のでちひろちゃん以外の女子全員敵に回したよ?」
「別にいいよ。つーことでわかったよな?」
「はぁ……。こんなこと天馬に言わせるちひろちゃんってすごいね?これ以上ちひろちゃんに迫ったら本当殺されそう」
苦笑いを見せる光くん。
「光くん……ごめんね。本当にありがとう、私なんかを……」
「こいつに礼することなんてねーだろ」なんて天馬くんが横で言ってるけど。



