「え！？私そんなこと言ってた？」
「ん。やっぱ覚えてねぇよな。あと咲にお前の事聞いてたんだよ、色々と」
「えっ色々！？」
どんなこと聞いてたんだろう。
「そんでちひろと話すようになって、やっぱり俺の思ってた通りのやつだって確信して」
「そ、そうだったんだ……なんか恥ずかしいな」
「ちひろは？俺のどこを好きになってくれたわけ？」
「えっ……んー、好きになるのに理由なんてないよ」
「うわ、それずりぃな……」
「あははっ」
恥ずかしくて言えなかったけど……。
いっぱいあるよ。
いつもさりげなく守ってくれてたところ。
辛いとき黙って抱きしめてくれたのも嬉しかった。
そして……ずっと前から私の事を想ってくれてた。
それが本当に嬉しかったんだよ。
