天馬くんの目が光っているように見えた。
部屋は暗かったけど、夜景の光が天馬くんの顔を照らしていて。
「私の知らないところでずっと悩んでたんだね」
「だってそうだろ、俺が飛び出さなきゃお前の親父さんは……」
「もうそんな風に言わないで」
自分でも大胆なことしてるなって思ったけど……。
天馬くんのこと抱きしめずにはいられなかった。
「……ちひろから抱きついてくんの初めてだな」
「ご、ごめんっ。でも……天馬くんがずっとそんな風に思っててくれてたって知って……」
「謝んなよ。このまま俺の上に跨ってもいいんだけど?」
「バカ!」
せっかく真面目な雰囲気なのにこの人は……。
でも恥ずかしくて顔見せられないからしばらくこのままでいるしかない……。



