「未成年のうちはなんもできねぇし、今は親の言いなりになるしかねーじゃん?でも数年後には自分で生きていく力も身につくし金もできてるはず。そん時に離婚すればいいかなって」
「え!?りっ……」
「倉木さんも勝手に決められた結婚で一生を終えたくねぇだろ?」
そりゃそうだ。
いくらクラスメイトでも急に好きでもない人と結婚するなんて。
今はお母さんのために言うとおりにしてあげたいけど、いつかは自分のために生きていきたい。
その時はきっとわかってくれるよね?
私は神城くんの考えに同意することにした。
「うん……。私も神城くんと同じ意見だよ」



