「わ……わかった」
「やったー!じゃ明日でいい?学校終わったら!」
「うん……」
まだほかの男の子と遊んだりするっていう気分じゃないけど……。
「おい光!」
ドキッとした。
天馬くんが少し離れたところから高峯くんを呼んでいる。
思わずそっちを見てしまって後悔した。
天馬くんと久しぶりに目が合ってしまったから。
てか……目が合っただけでこんなにも胸が高鳴るんだ。
だいぶ落ち着いてきたかなって思ったのに、全然忘れられてない。
「なにやってんだよ。席取っとくって自分から言ったくせに」
「わりぃ、ちょっと待って!あ、じゃー明日よろしくね」
席を立った高峯くんに笑い返した。
そしてその奥にいる天馬くんを見るともうこっちを見ていなくて。



