でも全然嫌じゃなかった。
むしろドキドキが止まらなくて。
だから拒もうとも思わなかった。
唇が離れ間近で見つめ合うと、天馬くんはふっと笑い立ち上がった。
それを寂しいと思ってる自分がいる。
「また俺の嫁の悪口言ったら同じことすっからな?」
「な、なにそれっ……」
ああ、自分でもうすうす感づいていた。
この感情の名は……。
「あ、風呂入る?」
「え?お風呂……そうだっ!私……顔!」
すっかり忘れていた。自分の目が大変なことになっているということを。
こんな顔でキスしていたのかと思うと顔から火が出るくらい恥ずかしい。
天馬くんはよく笑わないでいてくれたな……。
「ぷっ。今更だろ。ほら部屋着。こういうのしかねーけど」
そう言って渡されたTシャツはメンズのLLサイズ。
「下は……」
「彼氏んちではそういうの着るのお決まりだろ?下は履かないってことで」
「バカ!」
〝彼氏〟んちって……。



