「なんかされたりしたらすぐ報告な?」
「え……でも天馬くんには関係な……」
「ある。お前は俺の嫁なんだから。お前がなんか言われたら俺に言ってんのと同じだし」
心強い言葉に嬉しくなる。
そうか、夫婦ってそういうことなんだね……。
「あのおっさん、俺が電話に出たらすげーびっくりしてたし。まさかお前と一緒にいるとは思わなかったんだろーな」
「そっか、言ってなかったから……」
「俺にはなんも言えねーんだよな。肝っ玉の小せぇやつ」
「私が平凡すぎるから……特別何の取り柄もないし。髪も派手だから黒くしろって言われてさ?地毛だって知ってるのに」
「は?」
「あ、妹はなんでもできる子でね?おまけに可愛いし私とは大違いで。だから比べられちゃうんだよね……」
自分で言ってて悲しいけど、笑えば辛くない。
ふと顔を上げると天馬くんが私を見つめていた。



