「リアナン様、とてもお疲れのご様子ですね?」 湯殿を楽しむ中、私付きのメイド ラナが心配そうに声をかけてくれる。 ちゃぷんとお湯も音を立てる。 「そうなの。 朝の婚約者の話聞いたでしょう? お父様ったらそんなに私に早く結婚してほしいのかしら。」 プリプリしている私をみて フフフッとラナが微笑む。 「リアナン様はとても美しいですから。 どこぞの男にとられるよりも信頼のある殿方にと考えられたんじゃないですか?」 そんなことないわ、と食い気味に私も言い返す。