……大好き。

 この言葉を何年も、何十年も君に言えると思っていた。
 どうして神様は意地悪なんだろう。
 そもそも神様なんて存在するのだろうか。

 「あ"ぁ"ぁ"ぁ"あ"…」
 どれだけ叫んでも、君は振り向いてくれない。

 愛とはなんなのか。もう私には何も分からない。
 ただ、どうしよもないくらいに君が好き。大好きなんだよ。

――だから。もう一度だけ、大好きを。