クールなご主人様は溺愛中

「う......」


目を覚ますと、そこには昔住んでいたマンションがあった。


母と妹と私が住んでいた思い出ひとつないところ。


父との思い出は、ここの前に住んでいた場所に全て置いてきてしまった。


そこに、どうして......。


「あら、起きたの」


視界に映りこんだのは、母。


妹もこっちを見てる。


体を動かそうとするとカチャリと音が鳴った。


見れば手足が鎖で繋がれている。


動けるけれど、行動範囲はかなり狭そうだった。


「私を連れてきて、どうしたいの?」


怯えたところを見せれば負けだ。


そう感じて真っ直ぐ母の目を見つめて言った。


「ふふ、ちょっとした契約をね」


「誰と」


「言えないわ。でも、あなた大きな敵を作っていたのね」


なんのこと......?