「後悔しても、構いません。絶対、選んでよかったと思います」


「......わかったわ。ただし、1か月後にある冬夜の婚約発表パーティ。それまでにマナーを完璧にすること」


「はい」


「指導は、私がするわ。朱莉さんにはお断りを入れておくわね。
元々、こっちが援助するための政略結婚よ。結婚なしで援助するわ」


......っ。


じわっと、目に涙がたまる。


「ありがとうございます!」


お辞儀をすれば、冬夜くんも一緒に頭を下げてくれた。