「うーん、何着るべき......?」


次の日の朝、とんでもなく悩んでる私。


「うー」


ベッドから唸り声が聞こえて、冬夜くんが起き上がる。


「あ、ごめん、起こしちゃった?」


「んーん。むしろ起こして欲しかった」


「ごめん」


そう言うと、冬夜くんがこっちに来て私の肩に顎をのせる。


「何悩んでんの」


耳元で冬夜くんの声がして、ゾワゾワと肌が粟立つ。


「服、どうしよう」


「なんでも大丈夫じゃね?」


大丈夫じゃなーい!


「メイド服の方がいい?」


「俺は私服が見たい」


「......じゃあ、私服にする」


「やった」


子供みたいな笑顔を見せられて笑ってしまう。


「やっと笑ったな」


「え?」


「昨日から、全然笑わねーから......。まあ、俺のせいか」