クールなご主人様は溺愛中

でも、そんなのすぐに気にならなくなった。


ジェットコースターが急降下した。


驚くまもなく次へ次へと回ったり、落ちたり、もう怖い。


終わる頃には、足がガクガク子鹿状態だった。


「里奈、大丈夫かよ」


「大丈夫じゃない......」


「ちょっと休むか」


よろよろの私の手を繋いで、腰に手を回されて歩く。


「水、買ってくるな」


「ありがと」


そう言われて、水を買いに行く冬夜くんの後ろ姿を見つめる。


自分がこんなにジェットコースターに乗れないなんて思ってなかったなぁ。


懐かしい、パパと来た記憶が蘇る。


あの頃は、お母さんも妹も普通の家族だった。


私の事、お姉ちゃんって言ってくれてたのに。


「ひゃあ!」


頬に冷たい感覚。


見れば、ニヤニヤと冬夜くんが私を見ていた。