クールなご主人様は溺愛中

呆れられちゃったのかな......。


髪乾かさない女は、生理的に無理とか?


それとも、汚いって思われた?


「......里奈?」


冬夜くんがドライヤー片手に戻ってきた。


「なんでそんな落ち込んでんの?」


「冬夜くんに、呆れられちゃったのかなって。嫌われたら、どうしようって」


そう言うと、冬夜くんが可笑しそうに笑った。


「里奈、そんなこと思ってたの?」


そう言ったあとも、まだ笑ってる。


「......笑いすぎ」


「で、里奈は俺に嫌われたくないんだ」


「......意地悪」


あれだけ不安だった私がバカみたい。


「で、そうなんだ?」


「......っ。そうなの!嫌われたくないの!」


意を決して言うと、冬夜くんがどこか満足気に笑った。