「マジ好きなんだね。お姉が、本気で好きになった人だもん、凄い素敵な人ってわかってるよ」
すると暗闇の中から実感のこもった優しい声が聞こえてきた。
「……うん。本当に凄く素敵な人」
「ごめん。でもやっとお姉に好きな人出来て恋バナ聞けて嬉しい。長年私の為に我慢ばっかでさ。だから早く結婚してお姉を安心させたかった。あ、もち彰君と結婚したいと思ったからだよ」
鈴は、初めて本音を早口で語り心のこもった姉妹愛に目頭が熱くなる。
もち鈴が、好きでもない人と結婚するお人好しじゃないのは百も承知。
「わかってる。私こそごめん。鈴には、付き合ってから報告したかったの。……凌君ね、初恋の人なの。もう二度と逢えないと思ってたから再会出来て本当に嬉しくて、また呼吸するように自然に好きになってた」
私は、暗闇で顔を見られない安心感から素直に伝えられ、安堵感を感じていた。
そして幸せに満たされながら眠りへと落ちて行った。
翌朝、上空を見上げると透き通った青空と爽やかな風が心地良く通り抜けて行く。
門扉前で玲達を待っていると、玄関から樹がお着替えを済ませ飛び出して来た。
笑顔で駆け寄る樹を抱き上げると、すぐに鈴も外に出て来た。
「お姉、夏に紹介してもらうの楽しみにしてる」
樹の頭を撫でてニヤッとする鈴に舌を出して返した。
「もうプレッシャーはやめてよ」
「絶対大丈夫!」
何の根拠もなく親指立てドヤ顔されるけれど、鈴に力強く『大丈夫!』と言われ不思議とそんな気になる。
まだまだ前途多難な気もするけれど、必ず最高最善に流れると信頼してる。
大好きだけど執着せず軽やかにいたい。
「ありがとう。上手くいったら報告する」
「約束!」
次は、私が親指立て約束をした。
「じゃあ夏休みに。樹おいで」
しばしの別れに寂しさ感じながら樹を下ろすと、純粋な瞳で見上げる姿に愛しさ溢れその前に座って頭を撫でた。
……あなたもこんな想いで私を撫でてくれるのかな? ……なら嬉しい。
「またね、樹」
そう思いながら樹の頭をポンポンとした。
「うん。バイバイキーン!」
「バイバイキーン!」
私は、寂しさを笑顔で隠し可愛い妹と甥っ子にしばしの別れを告げた。
すると暗闇の中から実感のこもった優しい声が聞こえてきた。
「……うん。本当に凄く素敵な人」
「ごめん。でもやっとお姉に好きな人出来て恋バナ聞けて嬉しい。長年私の為に我慢ばっかでさ。だから早く結婚してお姉を安心させたかった。あ、もち彰君と結婚したいと思ったからだよ」
鈴は、初めて本音を早口で語り心のこもった姉妹愛に目頭が熱くなる。
もち鈴が、好きでもない人と結婚するお人好しじゃないのは百も承知。
「わかってる。私こそごめん。鈴には、付き合ってから報告したかったの。……凌君ね、初恋の人なの。もう二度と逢えないと思ってたから再会出来て本当に嬉しくて、また呼吸するように自然に好きになってた」
私は、暗闇で顔を見られない安心感から素直に伝えられ、安堵感を感じていた。
そして幸せに満たされながら眠りへと落ちて行った。
翌朝、上空を見上げると透き通った青空と爽やかな風が心地良く通り抜けて行く。
門扉前で玲達を待っていると、玄関から樹がお着替えを済ませ飛び出して来た。
笑顔で駆け寄る樹を抱き上げると、すぐに鈴も外に出て来た。
「お姉、夏に紹介してもらうの楽しみにしてる」
樹の頭を撫でてニヤッとする鈴に舌を出して返した。
「もうプレッシャーはやめてよ」
「絶対大丈夫!」
何の根拠もなく親指立てドヤ顔されるけれど、鈴に力強く『大丈夫!』と言われ不思議とそんな気になる。
まだまだ前途多難な気もするけれど、必ず最高最善に流れると信頼してる。
大好きだけど執着せず軽やかにいたい。
「ありがとう。上手くいったら報告する」
「約束!」
次は、私が親指立て約束をした。
「じゃあ夏休みに。樹おいで」
しばしの別れに寂しさ感じながら樹を下ろすと、純粋な瞳で見上げる姿に愛しさ溢れその前に座って頭を撫でた。
……あなたもこんな想いで私を撫でてくれるのかな? ……なら嬉しい。
「またね、樹」
そう思いながら樹の頭をポンポンとした。
「うん。バイバイキーン!」
「バイバイキーン!」
私は、寂しさを笑顔で隠し可愛い妹と甥っ子にしばしの別れを告げた。