「かもね。ツインって魂の成長最終段階で出逢うんでしょ?」


「うん。出逢えば必ずわかるってさ。……かもな」


最後の言葉を呟くように言うと、私を抱く腕に僅かに力が込められた。

……それ出逢えたってこと?

その相手は……?

この胸は、急激に騒がしくなり腕の力が込められた意味を考えていると、あなたは二回くしゃみを連発し離れた直後もう一回豪快にくしゃみをした。

更に温もりが解かれ冷っとした私も同じくくしゃみを連発!

海風の強まりで急な冷え込みに耐えられず撤収することに。

でも『また来よう』と言ってくれたのが嬉しくて仕方ない。

撤収後は、海沿いのFuji Resort Hotel内の高級レストランで豪華ディナーを御馳走になり、何から何までいたせりつくせりについ謝りそうになると『ごめんなさいじゃなくありがとうで。OK?』NAOさんと同じ言葉にさすが兄弟と感心。

私は、愛を込めて心から御礼を伝えた。

帰路の高速は、行楽地からの車で少々渋滞気味だけど、少しでも長く隣に居られて嬉しい。

……今日は、あなたとの距離がグッと縮まった気がして幸せ気分満開!

ただ、ふと純さんを思い出せばズキっと胸が痛み出すけれど、しっかり感じ切り感謝と共に全ての想いを浄化しよう。

再び走り出した熱い想いは、もう決して止まらない。

何か見えない不思議な引力に導かれるように堪らなく惹かれて止まない。

その後ETC待ち時、お腹もハートも満たされ眠気と戦い必死に瞬きをしている私に気付いたあなたは、クスクスしながら掌で私の頭を包み込んだ。


「寝なよ。かおりちゃんの寝顔なら最高に癒される。どうぞ遠慮なく夢の世界へ」


そして優しく髪を撫でるあなたに嫌々と首を振るけれど、恐らく走り出した数分後には夢の世界へと旅立っていた。