翌日午後、部屋でベッドに横たわり綾と喋くりタイム。週末に迫る女子会の店も決まったところで、フリートークへ。

 この数週間のことを一気に語りスッキリ!

《凄い展開! 聞きごたえあったわ。要は、藤井君との愛は一気に深まり、純さんとの溝は果てなく深まった》

 そして高笑いする綾に座布団1枚!

「確かに親しくはなったけど、愛なんて大袈裟」

《謙そーん。わざわざ高速で1時間以上かけてのお迎え、探偵に協力得ての尾行。まさに愛でしょ!  予想通り再ねーん。純さんのプロポが激スパイス化。グッジョブ! 加点。……本音は?》

 ……正直、どんどん期待は募るばかり。

 海以降、距離がグッと近づいたのが嬉しくて堪らないでいる。

「逢う度に惹かれてく。……怖いくらい」

《やっと素直に認めた。純さんには悪いけど運命の再会! 早く2人のラブラブ見たい!》

 運命の再会……なんて照れるけど、そう確信する幸せな未来を手にしたいと心から願う。ううん 、必ず手に入れると強く決めるが、執着は手放したい。

「人前ではほぼ話さないよ」

《彼、常に注目の的だしね。ただ純さんの本音知って複雑でもあるんでしょ》

「……でも頑張る。彼と完全終了しない限り、藤井君とどうこう言ってられない。繁忙期だから当分逢えないし」

 実に残念そうな溜息が聞こえてくるが、本音は私だって逢いたい。でも我慢する!

 綾は、女子会を藤井君のホテルでと言うが、照れくさくて却下。綾の結婚へと話題を変えた。