__「好きだからそうしたんだよ」
昨夜の朝陽の言葉を聞いて。
いや、その前から。
朝陽の頭を、大事に抱えたあの夜から。
あの夜を思い出せば、その感覚は呼んでもいないのにやってくる。
それはいつから私の中にあったのだろう。
いつの間に芽生えていたのだろう。
その気持ちの名前を、私はもう知っている。
だから、ここの部分は、本当はもうとっくに埋められるはずなのに。
その答えを書くのが怖いから、わからないふりをしている。
書いた瞬間に傷つく自分に出会うから。
だからいつまでも、空欄のままだった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…