再び瞼が熱くなってきて喉が痛くなる。 我慢出来なくて、私の瞳からは熱い大粒の涙が頬が溢れ出した。 岩瀬が、キスなんかしなければ良かったのに。 なんで期待させるような事をしたのか。 全部、岩瀬のせいなのに――。 気がついたら、私は持っていたポーチを岩瀬に向かって投げていた。