そんな二人の話を聞いていると 「裕希は?」 ミキとジュリが目を輝かせて、話を私にふってくる。 一瞬、あいつの顔が浮かんだけど 「あー、好きな人いないんだな」 私はそう口にしていて 「なーんだ」 ミキが口を尖らせる。 「出来たら絶対教えてね」 ジュリが手に拳を作った。 岩瀬の事なんて別に好きじゃないし。 ただ、3年の最初の頃。 同じ委員になって少し話しただけの奴。間違って"つい"キスをしてしまっただけ。 ただそれだけの相手。