6日目
明日帰るから今日がお姉さんと過ごせる最後の日だ

今日はお姉さんはお昼に起きて来た
二人でテーブルに座ってお姉さんから口を開く
「彼氏がいたんだ。この人になら人生を捧げられるってくらい大好きな人。」

そんなは話は正直聞きたく無かった。
でもお姉さんのことをもっと知りたかった。

「でも事故で死んじゃってさ。
吹っ切れずにうだうだしてた時にお前が来てくれてなんか吹っ切れたわ。ありがとう」

そんな過去があったのか、じゃあこの服とか下着もその彼氏さんのもの…
「明日は朝駅まで送っていくから。今日は店休みにしてあるし、お前私のこと好いてくれてるみたいだからデートでもするか。」

嫌だ嫌だ。最終日だと言う現実を叩きつけられるのが嫌で仕方がなかった。
「あ、あの、普通に過ごしたいです。特別感を残して帰りたくないので…」

すると予想外の発言が
「じゃあチェリーくん。こないだのお風呂の続きをしよう。」
と服を脱がせてきた
そのまま忘れられないくらい濃く、思い出せないくらい淡いそれはそれは甘い一日を過ごした。

夜になり、
「風呂も一緒に入るぞ。洗い合いっこだ!」
なんて。最後の日に今までの日々を忘れさせるくらい濃い思い出を作られた。会話の一つも忘れたくないのに。

寝るときになって
「今日は撫でられながら寝たいな。チェリーくんはチェリーなのになんで撫でるの上手いんだ?」
なんて聞いてきた。
「ああ、犬を飼ってたからですかね?」

「犬と一緒かぁ、まあ悪くないな。
撫でられてかわいいってチヤホヤされながら過ごす毎日も。」とニッコリしていた

明日は現実に帰る。帰りたくもないあの家に
まあ、僕の精神は十分回復した。
あの2年もすればあの家を出れる

そう思いながら眠りについた