1日目
お姉さんの家は駅から歩いて10分くらいのところにある高層マンション
一人暮らしとは思えない広さ。
見た感じ20代前半のきれいなお姉さん。
「とりあえず風呂でも入ってこいよ」

そう言われお風呂へと向かう、
「バスタオルはそこね。着替えはこれサイズ合わなかったらごめん」

男性用の下着と着替えが出てきた
彼氏のものか?でも彼氏がいたら高校生を家に連れ込むなんてするかな、ましてや1週間も。
そんな事を考えながら風呂を上がる
用意された服はピッタリだった。
「よかった。丁度そうだな」

すると二人でテーブルの前に座り色々話をした。
不思議な事に家出の理由は聞いてこなかった
話はお姉さんの事ばかり。
少しずつお姉さんの事を知って心を開いて行く気がした。
お姉さんも両親が再婚して子供が生まれ、一人邪魔者扱いを受けていたそうだ
「僕もそんな感じですよ」
とだけ伝えた。

「さて、私もお風呂入ってくるわ。お前も明日仕事なんだから早く寝ろよな」

仕事?と聞くとタダで泊まれるとでも思ってんのかと返してきた。
お姉さんはバーをやっていて、そこの手伝いらしい。

一人案内された布団に入るが、すぐ寝付けるわけがない
時間が経つのは早かった。
すぐにお姉さんが出てきてしまい、
「奥は私だよ。お前は手前」

!?

同じベッドで寝るとは思わなかった。
ツヤツヤな半乾きの青い髪にいい匂いのするラフな格好のお姉さんがベッドに入ってきた。
「明日の夕方、起こしてな。」
とそのままお姉さんは眠りについた

お姉さんはすぐに眠っていった
お風呂上がりのラフな格好の綺麗な女性と同じベッド、僕だって高校生だ。
思わず上から覗き込むようにお姉さんの顔を見つめた。
するとどうしても我慢できず、頭を撫でようとする手が出てくる
僕の中の悪魔と天使が葛藤する
「こんなこと、絶対許されるわけがない」
「寝てるしバレなきゃ大丈夫。」
ああ、撫でてしまった

「なんだよ」

ほら言わんこっちゃない。
「ごめんなさい」

「続けろよ。撫でるの上手だな」
とても今日あったばかりの二人とは思えない状況。
この状況、大丈夫なのか。
そんなことどうでもいいくらいその時が幸せだった。
気づくとお姉さんに抱きつくようにして寝てしまっていた。