もう一度出て行けと伝えるとやっぱり強気な返答が返ってきた。
こいつ俺の事...
圭「お前俺のこと知らねぇーの?」
「し、知らないです...」
圭「ふーんそんなヤツいるんだ...竜胆 圭 1年。」
俺が自分から名乗ることなんて後にも先にもこの1回くらいだろう。
予想通り俺のことを知らないそいつは雪城 美人、まさかの年上だった。
ただ名前を知ったところで今俺は寝たい。
だから最後もう一度追い出そうとした
そしたら、
美「だれでもあんたのこと知ってると思わない で?人気者気取り?痛いよ?てかそこら辺の女の子と一緒にしないで?あんたなんかに媚びないし、大体寝たいだけだし。あんたが別のところで寝れば?バーカ」
....大体の女はきつく言うと怖がって逃げるか逆に不満そうにする。
今までそんなやつしか見てこなかった。
だから思わず思考が停止してしまった。
下から真っ直ぐ見上げてくるそいつを見て、
こんなふうに言われたのは初めてで変な感じがした。
大きな瞳から目が離せない。
好きだと思った。
どんな好きかは分からない、でも、そいつのことをもっと知りたいと思った。
もっと話したい、笑って欲しいそう思った。
自分からそんなふうに思うやつに初めて会った。
雪野 美人か.....
圭「…はははっ、おもろ。
気に入ったよ先輩。」
言い寄ってくる女ならいくらでもいたがこんなふうに言い返してくるやつはこいつくらいだろう。
怪訝な顔で俺の顔を見てくるそいつのことを、
_____必ず俺のものにする
