【圭 side】
女なんて皆同じだ
己の私利私欲のためにしか動かない
あいつもそうだと思った
「圭くぅーん♡♡」
「今日放課後空いてなぁーい?」
「ねぇ1回でいいから遊んでよー?ダメな
の?」
圭「チッ」
まじでうるせぇこいつらベタベタしやがって気持ち悪い
どこまでいっても女には嫌悪感しか生まれない
顔しか見てないやつらは同じことばっかり言う
吐き気がする
トンットンッ
「けーいくんっ ヘルプいる感じ??」
やっと来たか
圭「早くしろ、恭一」
恭「はぁーい♡
皆、今日も可愛いね?僕とは話してくれないの?」
「キャー恭一くんだぁ♡」
「はなすはなすぅ!」
「今日も遊んでくれるの?恭一?」
恭「いいよ?可愛い子ならいくらでも」
相変わらずイラつく話し方のこいつは上宮 恭一(うえみや きょういち)
僕とか言ってやがるがただの女好きのヤリチンだ
しかも 『悪魔』
と有名な俺に怖がらずわざわざ話しかけてきた変わり者でもある
圭「俺もう行くから」
恭「えー待ってよ。
じゃあね皆?リナちゃんは放課後理科準備室来てね?待ってるー」
「はぁーい♡」
恭「圭くん今日もサボりなの?」
圭「あぁ、今日は朝から最悪だったからな。寝る。」
恭「えぇーつまんなーい。」
圭「うるせぇ。だるい。早く教室行け、じゃあな。」
恭「もうー...つんつんしてるなぁ。」
圭「早く行けって。」
恭「...はいはい、じゃあねー。」
あいつは人当たりがいいし(ヤリチンだが)、
人懐っこいし(ヤリチンだが)、
コミュ力が高いから(ヤリチンだが)周りからは好かれやすい。
女とも上手くやってるからいざこざも少ない
しかも絡まれたら助けてくれる。
ただ欠点と言えば、高校生とは思えないほどの色気をどうにかして欲しい
肩につくくらいの淡いミルクティー色の髪はハーフアップにしているせいで余計色気が出てしまっている
圭「はぁ、だる。」
恭一に感謝しながらまっすぐ保健室へ向かった。
