なんだかむずがゆい感じがしてカーディガンをじっと見る。
これなんだか、
美「....圭くんにギュッてされてるみたい。」
圭くんの甘いバニラの香りがカーディガンから漂ってくる。
この香り落ち着くんだよね。
ついつい頬が緩んでしまう。
まぁ、マスクつけてるから見えないけどね。
圭「っ...ほんっとに先輩、」
美「カーディガンありがとーね。」
少し疲れてそうな圭くんに笑顔でそう言った。
圭「....早く行きますよ。」
ありがとうは無視されて、さっさと前を歩いていく圭くん。
なんなの?感謝伝えたっていうのに...?
美「お、置いてかないでよっ!」
圭くんの行動を不審に思ってる間にもだいぶ距離ができていた。
歩くのはやすぎるんだけど...っ
