圭「とりあえず明日迎えに来るんで。」
真顔に戻った圭くんはもう一度そう言った。
美「わかった。じゃあ、私はお家入るね。」
圭「はい、じゃあまた。」
圭くんがくるっと振り返って来た道を帰ろうとする。
美「....っ待って、!」
圭「!どうしたんですか?」
私の声に少しびっくりした圭くんは直ぐにふりかえって私の元まで戻ってきてくれた。
やっぱり優しい...
心の中で圭くんのことをそういう風に意識してみようって葛藤と、好きという感情に向き合う恐怖がせめぎ合っている。
でも圭くんが私のことそう思ってくれていたのは....嫌じゃない、嬉しかった。
美「今日送ってくれてありがとう..…あ、あと、自分なりに考えてみる、圭くんの気持ちに応えられるかどうかはおいといて、ちゃんと考えます。それに、気持ち伝えてくれて、う...う、嬉しかった、っです!!ま、また明日っ!!」
バタンッ
言いたいことだけ言ってすぐに家に入った。
とりあえず今の気持ちは伝えられた!また言い逃げしちゃったけど伝えられてよかった...かも。
