美「さ、さすがにわかったけど...私、好きとかその...避けてきたし、気持ちに応えられる自信だってないし…」

恋というものは遠ざけてきた。

だからこそ戸惑ってしまう。向けられている気持ちに、圭くんの本気に。



美「…どうしたらいいのか、分からない。」


申し訳なくて下を向いてそう言った。







圭「いいですよ、そんなこと。
俺と今すぐ同じ気持ちになって欲しいとかそんなこと考えてないですし。」




美「ほ、ほんと!?」



圭「はい、ほんと。」


こう言われると、ちょっとハードルが下がった感じがするよね。恋愛初心者にありがたい!




圭「....まぁ絶対に好きにさせるけど((ボソッ」



美「へっ...??」


今、なんて言った圭くん...?


そういう意味を込めて圭くんを見上げると、圭くんはふわっと笑った。



圭「なんでもないですよ。」