美「んで?こんなところまで来てお話したいこ
となんてあるの?」





圭「俺が先輩とただ話したかっただけです。」




美「えっ、あ、そ、そうなの。」

あまりに率直的で照れちゃったじゃないか。












しーーーん



会話が続かないっ....!





「あ、あのっ!」
「あの、」




圭「あ、先どうぞ。」



美「え、わ、わかった。
そのっ....改めて自己紹介しない?」









圭「....」

おっーと無視?
なんで自己紹介なんだ?とか思われてる?




美「ほ、ほらっ?そのーお互い学年と名前しか知らないわけじゃん?ねっ?ねっ?」










圭「フッいいですね。」

鼻で笑われたが提案には乗ってくれた。




美「っ!じゃあ改めて、雪野 美人です!好きな食べ物はスイーツ全般!圭くんより1歳年上の2年生です!」




圭「年上に見えなかったことまだ根に持ってま
すよね。」

あれっバレた。



美「も、持ってないよ?ほら、次、圭くんの番。」




圭「...竜胆 圭 1年。好きな食べ物は美味しいものです。」





美「それだけ?」
...てか美味しいものってなんだよみんなそうでしょ。

相変わらず変わった子だなぁ。




圭「なんですか、それだけ? って。」


美「いや、圭くんなんか人気者?っぽいし、そういうのも言ってくれるのかと...」
私と違って陽の人間に見えるしね。



圭「えーと...」




え、地雷踏んじゃったッ!?言いたくない感じのことかな...





美「ご、ごめん無責任にっ!言いたくないなら無理して言わなくていいよ!私だって言いたくないことだってあるし...」


私の言いたくないことなんてたかが赤面症とかでしれてるかもしれないけど...







圭「俺先輩のそーゆうとこ好きです。」

圭くんは弱々しく笑ってそう言った。


美「へっ!?」
...きゅ、急に?




圭「いや、言ってもいいんですけど、嫌われるかなって。」

私より大きい圭くんが小さく見える。










美「ふふっ」
なんだか怒られてるワンちゃんみたい。