僕らは運命の意味を探していた。

 僕的には、そこまで友花の心をえぐるような事を言う必要は無いように思えた。

 しかし、司令官の言葉に胸がすいたような気にもなった。

「くっ……、何よ、あんたらまで、よってたかって私をいじめて……。」

「いじめてんじゃねえよ。てめえに現実を教えてるだけだ。提案なんて何の役にも立ってなかったってな。」

「くっそ……! これがどうなっても良いのかしら?」

 友花は両手を突き出すようにして、手掛かりの持ち主は自分であると強調した。

 やはり友花に司令官の器は無かった。自分が口喧嘩で勝てないと悟った瞬間、僕らの弱みをネタに反撃をする。

 そんなしょうもない人が人の上に立てる日は、恐らくやってこないだろう。

「友花、どうしたの?」

 僕らが次の言葉に困っていたタイミングで、紗南が不思議そうな面持ちでやってきた。

「紗南。私ね、あんたら四人のなれ合いに興味ないのよ。」

「馴れ合いって……。」

 紗南は友花の一言に酷くショックを受けたようだった。

「どこからどう見たってそうじゃない。ただ、毎日遊んでいるようにしか見えないのよ。分かってないんじゃないの? ここは生と死の境なの。よく会議で笑ってられるわよね、よく活動中にイチャついてられるわよね。……ほんと信じらんない。」

 友花の勢いは衰えることを知らないようで、僕らへの不満が大爆発していた。