僕らは運命の意味を探していた。

こんな無謀な状態である程度の予想を立ててみるとするか。

 まず、脱出するためには、何かしらの方法を探し出す必要がある。

 この理不尽なゲームにも何かしらの解決方法があるはずだ。

 それを一ヶ月という期間で発見したこと、感じたことを照合して導き出す事が必要になってくる。

 ただ、いまいち分からないのが、なぜ僕らが集められたのかと言う事。

 一人暮らしなら僕らじゃなくても他は腐るほどいる。でもその中でこの六人が選ばれたのには、何か意味があるはず。

 その理由もどこかしらで明かされる場面が来るのかもしれない。

 それと、ここに連れてこられた過程で何故か記憶が飛んでいるという事。

 思い出そうとすれば激痛が頭全体に広がる。だから、今は放っておこう。

 必要に迫られた時に向き合えば良い。幾多ある謎がこの創造された世界において何らかの、手がかりになるかもしれない。

 でも最優先は脱出。他のことは出ていった後にでも聞けばいい。