私「サキ〜〜!!ナツと付き合ったァ!!!」
サキ「きゃぁ〜!!おめでと〜♥」
2人で抱き合って喜んだ
そのくらい嬉しかったんだほんとに。
この頃の私は愛がどんだけ難しいかわかってなかった。

2月14日
バレンタインの日
私ははじめて嫉妬という感情を知った日だった。
私とナツは学校が終わってからA町の駅で待ち合わせの約束をしていた。

はじめてのチョコ作り、不器用ながらに
フォンダンショコラを手作りし準備をした。

当日、隣のクラスのリナが泣きながら先生に私のことを訴えた。
私はわけも分からず担任先生に呼ばれた
リナは保育園から一緒で、親同士仲良かったが私は少し話す程度の友達だった。

先生「お前リナのお母さんが亡くなったことを笑ったそうだな」
私「は?そんなことしてないです。」
先生「リナだけじゃなくて他のやつも言ってたぞ」

ありえない。私は絶対そんなことしない。
何度言ってないと言っても信じてもらえず

先生「放課後お前のお母さん呼んだから話し合いだ」
私「はい」

なんで、なんで今日なの
しかも放課後って…ナツと約束してるのに…
私は家にケータイがあるから学校での連絡手段がなかった

すぐ終わるよね。そうだ!サキにA駅行ってもらって手紙わたしてもらお。

【ナツごめんね、約束の時間に行けないの。すぐいくから待ってて!】
私は手紙を書きサキに渡してもらうようにお願いした。

放課後、話し合いがはじまった。
リナのお父さんもいる。
いつも私にも優しいリナのお父さんはこちらを睨んでいた。
私の隣にはママが座っていて
他の職員と校長もいた。
先生「心当たりあるか?俺お前と面談したよなこの件で」
え、全然心当たりないし、面談してないよね…
あ!もしかして…
私「私がリナに私のママの話をしたことですか…?」
校長「ですか?じゃないでしょ。どういうつもりで話したんだ」
リナは泣いていた。
私「ごめんなさい、そんなつもりじゃなかったんです」
担任も泣いていた。
いや、担任、お前面談したとか嘘ついてんじゃねーよ。
リナのお父さん「いい加減にしろよ。許されることじゃねーだろ!!!」
と机を叩いた
なんで私こんなに言われてるんだろ。ナツに会いたい。悔しくて涙がポロポロこぼれ落ちた。
校長「なにがどう悪かったのか言いなさい」
私「リナの気持ちを考えずに母の話をしてしまいごめんなさい」

ここで話し合いは終わった。
夜21時を過ぎていた。
学校からそのまま走った、ナツのことだけを考えて駅まで走った。
ナツはいなかった。