あの日、初めて國谷くんと出会った

國谷くんは、いわゆる、“不登校”と言われている

「(でも、なんで不登校なんだろう…)」

不登校と言っても、彼は、保健室に登校してるらしい
それでも、いろんなところを彷徨って、いつも屋上にいる

聞きたいことはたくさんあるけど、無闇に深入りしちゃダメよね…

「はぁ………」
「柚月ー、昼メシ食おうぜ」

リオがそう言って、サラと一緒に歩いてきた

「うーん……ごめん!ちょっと、野暮用があって」
「そうなの?」
「なら、仕方ないね。また今度食べようね」

サラの優しい言葉にいつも助けられる……

いい友達をもったな、私

「うん!じゃあ!」