「ありがとね、時間を作ってくれて」

柏木は公園のベンチに座っていた千里に、自動販売機で買ったお茶を渡した

「あ、いえ…えと、ありがとうございます」
「んじゃ、教えてもらってもいいかな」

國谷は真剣な目で千里を見る
少し言いにくそうにしていた千里だったが、ぽつりぽつりと、話し始めた