棗くんからは逃げられない

「そ、そっか、きっと買い出しだね、」

「ですね、」

「柴、行くぞ」

「あ、うんっ、ユルちゃんまたね」


「すみません、実乃梨ちゃんさん、あとぉ……お名前は?」

「岡田、…裕太」

「裕太くんさんっ!よければご一緒しても?」

「は?」

「うん!もちろん!」

即答で答えてしまい、慌てて岡田くんを見上げる


片眉を上げて悩むようなそぶりを見せた後、頷いてくれた


「いえい!やったですね!」

ユルちゃんとハイタッチ


メモを見ながら歩く岡田くんの後を追いかける