「へーぇ実乃梨ちゃんか
よろしくー」

「あっ、はい、よろしくお願いします」

「いい子、愛でたくなる」

伊織くんに抱き寄せられる私の頭を撫でる……郁さん


「郁って呼んでね」

と、いわれたためそう呼ぶことにした


上から降り注ぐ視線が怖い


「にーちゃん、実乃梨先輩にさわんなっ」

パシッと振り払う伊織くん


「独占欲か?モテねえぞ?」

「モテたくねえ、余計なお世話」

「はぁ…全く
実乃梨ちゃん、マジでうちの弟でいいの?」

眉を下げ顎で伊織くんを刺した郁さん


ちら、と見上げると伊織くんが眉を寄せていた