棗くんからは逃げられない


「すごいっ、すごいすごいっ」

「でしょ、うちの学校のサッカー部強いんだから!」

試合に勝ち進み、決勝に行けることになった


飛び跳ねて目を輝かせる私に琴羽は自慢げに笑った


「ふふっ、琴羽のおかげだね」

「っ……私何もしてないわよ」

「嘘だぁ!」

「はしゃぎすぎ」

顔をずい、と寄せた私を押し返す


「琴羽ーーーー!」

「はっ!?なにっ……ひゃゃあ」


部長さんが一目散に駆け寄ってきた

そして、琴羽を抱き上げた



へ?