棗くんからは逃げられない

「かわい」


ダメだ…完全にキャパオーバー

 棗くんが甘すぎる



「おうい、棗ー!」

上から声がふってきて棗くんと同時に見上げる


さりげなく離れようとしたけど腰にまわった手は離してくれなかった


「先輩とうまくいったー?」

さっきは後ろ姿しか見られなかったけど、多分超絶可憐な美少女さん


「おう!サンキュー!」

「いいってことよ~」

二人の会話を呆然と聞くことしかできない



そういえば……

「っ…!」

「彼女じゃないですよ?」