◇◇◇
涙で顔がボロボロのまま帰るわけにもいかず、帰り道の途中にある公園のブランコに腰かける。
鞄の中を覗き、綺麗にラッピングされたガトーショコラを取り出した。
貰ってくれる相手がいなくなったガトーショコラを見ていると、なんだかまた切なさが込み上げてきて、泣きそうになるのを慌ててこらえる。
ラッピングを丁寧にとり、ガトーショコラを手に取った。
……頑張って作ったのにな。
想いを込めたガトーショコラを口にしようとしたその時。
「翼羽!」
どこからか、私を呼ぶ声が聞こえた。
涙で顔がボロボロのまま帰るわけにもいかず、帰り道の途中にある公園のブランコに腰かける。
鞄の中を覗き、綺麗にラッピングされたガトーショコラを取り出した。
貰ってくれる相手がいなくなったガトーショコラを見ていると、なんだかまた切なさが込み上げてきて、泣きそうになるのを慌ててこらえる。
ラッピングを丁寧にとり、ガトーショコラを手に取った。
……頑張って作ったのにな。
想いを込めたガトーショコラを口にしようとしたその時。
「翼羽!」
どこからか、私を呼ぶ声が聞こえた。