「出来た…!」


ふうっと息をつくと、疲れがどっと押し寄せてきた。


隣でねーちゃんが、上出来だというように微笑んでいる。


「いいじゃんいいじゃん!すごく美味しそう」

「ありがとう…」


疲れで言葉を上手く紡げないので、お礼だけ言ってキッチンの台に突っ伏した。


「ちょ…!疲れたのはわかるけど、キッチンで寝ないで!」


悪いとは思っていても、ねーちゃんの焦った声がどんどん遠くなっていく。


私は睡魔に身を委ね、眠りに落ちていった。