「な、んで.......同じクラス.......!?」

「俺も桜木さんが隣に座った時びっくりしたよ、見間違いかと思った。」


さっきと同じような笑顔を見せながらそう話す星奈春希くん。

よく見てみると右目の下にホクロがあって、さらにかっこよく見える.......なんて考えていたけど、すぐに頭を振って消し飛ばした。

いやいや、びっくりしたとかのレベルじゃないよね!?

学年で5クラスもあって、しかもその中には35人もいるのにこんなピンポイントで隣の席になる.......!?




こんなの、奇跡っていうより運命みたいだよ.......。




「.......あ、そういえば朝の.......あれ、誰と間違えたの?」

「え?」

「え?って.......いや、告白したかったの私じゃないよね?」


すると、星奈くんは少し大きめな目をさらに大きくさせて驚いた様子。

数回その目をぱちぱちさせて、ぷはっと笑いだした。


「あははっ、ほんとに人違いだと思ってたんだね」

「そ、そうじゃないの.......!?」

「うん、違う。ちゃんと合ってるよ」






「ちゃんと、桜木さんが好きで言った。」






「なっ.......〜っ///」






2回目の『好き』は、自分でも驚くくらい顔が熱くなった。