「誰かぁ!誰か開けてぇ!!」 そう叫びながら、両手でドアをドンドンと叩くのに、外からは何の反応もない。 というか、校舎から離れた体育倉庫だから、周りに他の生徒なんていないかも知れない。 どういう訳かドアが開かない体育倉庫の中に、私と吉田は閉じ込められてしまったようだ。 ど、どうしよう──。